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2005/6/22

Nゲージレイアウト
小学生の頃カタログを眺めつつ結局実現には至らなかったレイアウト、今になって作ってみたい気持ちが再燃し着手してみた。

とはいいつつ、最初からうまく作れる訳がないので、工作技術を試すべく、できるだけ小さなものをまずは作ってみることにした。

最初に着手したのは直線レール1本。それだけのレイアウト。寸法は長さ31cm幅12.5cm。田舎の田んぼのあたりを走っている感じをイメージしてみた。列車はなぜか土手の上のようなところを走っているので、線路の下に土手を作ることにした。田んぼは難しそうなので田んぼ自体は作らず草っぱらのままとした。

土台は家にあったスチレンボード(これは後述するが多分良くない選択)、その上に"Basic Scenery for Model Railroader"という本で紹介されていた地面の作り方に似た粘土系の地表を作り、土手は発泡スチロール、そしてカトーのユニトラックレールを乗せた。

表面にはバラストを撒き、土手下には鉄道模型用の緑色の粉を撒いた。最後に線路脇に草むらとなる緑色のスポンジ状のものを貼り付けてできあがり。

製作時間は開始から終了まで2,3日、作業時間は数時間といったところ。一応、完成させることが目標だったので、無事目的は達成できた。

最初なのでうまくできると思ってはいなかったが、大失敗で目も当てられないというわけでもなく、思ったほどは難しくはなさそうだ。とはいえ、かなりたくさん学ぶことがあった。

土台について
土台のスチレンボードは完成時には大幅に反ってしまった。両脇が5mmぐらい反りあがってしまっている。地表を作っているときはそれほどでもなかったが、バラストを撒く際、水溶き木工用ボンドを表面に流し、それを乾かしたところで反ってしまったようだ。

スチレンボードの表面のボール紙が悪いのか、スチレン自体が悪いのかわからないが、その反り返りの問題は解消しなければならない。次回は薄い合板があるので、それを土台に使ってみようと思う。

地表材について
地表材は、前述の通り本に載っているものをまねして作ってみた。材料は

  • Papier Mache (商品名 Cellucray)
  • Latex塗料(茶色)
  • 洗剤の原液(RaysolのConcentrate)
  • 木工用ボンド


もとのレシピではここにPerma-Sceneなるものが入っているのだが、見つけることができなかったので使わずにやってみた。

基本的にはこの方法で地表はうまくできそうだ。Paper macheは、乾燥紙粘土の元のようなもので、紙の繊維みたいなもの(ホコリみたいだ)である。これに水を入れてこねるとべたべたの紙粘土のようになるので、ペタペタ塗りたくって地面を作る。ペイント塗料を混ぜて茶色にしておくと、あとから色を塗らなくて良いのでよい。

失敗した点は、洗剤の原液を入れたのだが、キャップ1杯を入れたところ、強烈な歯医者の匂いがレイアウトから放たれてしまった。これはカビの発生防止のために入れるものみたいだが、ほんのちょっとにしなければいけなかった。キャップ1杯とは言え、原液であることを忘れていた。ほんの少量を水で薄めて入れておけばいい。これは大失敗。

次に茶色い色は少し濃い目の茶色にしておくべきだった。選んだ色はやや乾いた土のような色だったのだが、ほかのものと混ぜた結果、モカケーキのような色になった。それはそれなりにある色だけれども、日本の風景の湿度感がなくなってしまった。

もとのレシピに入っていたPerma-Sceneなるものは、想像するにプラスターではないかと思う。固まりやすくする効果があるのではないかと思うので、次回はプラスターも混ぜてみることにする。

大きな失敗はあったものの、基本的にはこの方法でよさそうだ。

土手
ぼんやりとしたイメージで作った土手だったが、線路下に約7mmの発泡スチロールを入れて地面から線路までは大体15mmぐらいとなった。

しかし、何で土手があるのだろうかと調べてみると、どうやらこれは「築堤」というものらしい。列車は急な坂を登ったり降りたりはできないので、できるだけアップダウンさせずに走らせるために作るもののようだ。しかし、平地しかないところでもあるような気がする。勝手な推測だが田んぼというのは普通の地面より低いところにあるのではないだろうか?となると自然に鉄道は盛り上がった本来の高さのところを走るのかもしれない。

今回作ってみたものは高さが15mmほどになったが、やや低めだったようだ。日本の鉄道写真サイトを見てまわったところ、もうちょい高めのものが標準的かつ見栄えがするように思えた。大体車輌の高さよりやや低いぐらいに見えるので、Nゲージ換算だと2cmぐらいあってもいいようだ。

築堤は台形型になっているが、上の面はユニトラックの道床よりも本物は太い。こちらも色々試してみたが、バラストと上面で草が生えているところをあわせると1cmぐらいあってもよさそうだ。つまり線路の幅分の上辺が左右にあってから、坂になっている感じがよいと思う。

次に坂の傾斜だが、これは自然に土を盛ってできる形だろう。大体の感じでは30度よりも大きく、40度よりは緩そうだ。これは今回のままでよいと思う。

バラストと線路
線路にバラストを撒くのがいかにも鉄道模型のレイアウトを作ってますという作業に思えるが、この撒き加減というのが結構難しかった。

バラストはどこまで撒くのか。ユニトラックの道床の幅より実際にはもうちょっと幅広くバラストが撒かれているが、バラストで傾斜が始まるわけではないようだ、かといって、バラスト部分の幅を狭くユニトラック分とすると狭すぎた。

これも作った後に色々写真を見てみると、バラスト部分は土手よりも少し高くなっていて、線路から6mmぐらいよこまで作ればよさそうだ。

次にバラストを線路と線路の間に撒いてみたが、これはかなり難しかった。もともとプラスチックにモールドされたバラストがあるわけで、枕木の間のくぼみはほんのちょっとしかない。ここに砂粒を撒くと、あっというまに線路の高さに近づいてしまう。Nゲージの車輌の床の高さを考えると、簡単に走行に支障がでてしまいそうだ。ユニトラックにバラストを撒くのはちょっと考え物だ。

これについては2つの解決策を考えた。1つはバラストをまかない方法。この場合、色を塗ってやるよりほかない。もう1つはレール自体を道床つきでないものにしてしまう方法。どちらも試してみたいが、まずは道床なしのレールを試してみようと思う。

というのも、レイアウトにしてしまうのなら、線路をユニトラックのように繋げたり外したりが便利な必要もない。となりのモジュールとさえつながりさえすれば、あとはどうでもいい。PECOのフレキシブルレールを1本買ってみたが、レールがかなり長く、カトーの直線レールの3本分ぐらいの長さのものが1本$3~$4だったので、コスト面から行ってもこちらが有利そうだ。これを使うと枕木の間はかなりの深さがあるので、バラストを撒いても綺麗に処理さえすれば枕木の高さに抑えることは問題なくできそうだ。

のちのためにメモしておこうと思うが、ユニトラックを使う場合にはバラストを撒く撒かないにかかわらず道床を茶色に塗ってしまわないとバラストの隙間から灰色のモールドが見えてしまうので注意が必要だ。

バラスト接着にも工夫が必要だ。単にバラストを撒いて、水溶きボンドをスポイトで垂らすだけだと、ボンドが水玉状のなってしまいまわりのバラストを吸い上げてしまう。これを防ぐ常套手段として、中性洗剤を溶いた水を使う方法があると色々なページに書いてあった。この方法で巻き上げ問題は解消できた。バラスト接着手順としては、まずバラストに中性洗剤を溶いた水をしみこませる。やはりスポイトを使えばよいと思うが、そーっと落として、それがじわーっとまわりに広がっていくようにする。別に上から満遍なくやる必要がないので、形を崩さないためにも染み込んでいく力を活用する。次にボンド水をスポイトでかけていくとうまーく溶け込んで行ってくれる。

地表の草撒き
今回地面に撒く粉の撒き方を色々試してみた。まず土手は草色で覆わなければならない。バラストで土手を形成するものではない。緑色は日本の風景ならやや濃い目の緑がよさそうだ。季節によっては乾いて黄緑色になったりするようだが、あまり美しくないのと、アメリカの製品だと、黄緑色の感じがなぜか違う感じ(とても乾いた感じ)になってしまうのでうまくいかなさそうなのが理由。また粉は結構たっぷり目に撒くと本物っぽく見える気がする。

写真を色々見てみると、築堤の下は草むらになっていることが多いので緑色のスポンジでこれを表現する。密度の濃いスポンジの方が草むら感がでていい感じがする。草むらができる理由はその部分に人間の手入れが入らないからだろう。その部分は実物で数メートルで、その横に人の歩けるような細い道があったりして、その反対側には水田というパターンが多いように思える。小道は面白そうなので次のもので作ってみたい。

反省点としては、バラストを撒きすぎ土手に張り出してしまったこと。それから緑色のスポンジでもうちょっとボリュームのないものがあればいいなぁと思った。

粉撒きについてもボンド水が弾かれてしまう問題がある。こちらも中性洗剤を使うのだが、バラストに比べ撒いた粉がスポイトの水の勢いで崩れる可能性が高い。特に土手の上から水をたらすと草が下に落ちてしまう。ここでも浸透する力を使って、土手の下の方からじわーっと広がっていくまで水を注入すると意外にうまくいく。少々の穴なら粉を動かせばよさそうだ。

草むらは意外にくっつきにくかった。木工用ボンド自体を地面につけてそこにスポンジを押し付ける方法でよさそうだがボンドが変なところにつかないようにする良い方法を考えなければいけない。

次の計画

1つ目は曲がりなりにも無事完成したので、この反省を元に早速2個目のレイアウトモジュールに着手してみようと思う。

今度は、
・もうちょっと大きいサイズ:今の幅だとほとんど何も作れない。土手下の幅を倍を約8cmとしてみようと思う。長さはPECOのフレキシブルレール1本分+隣との接続用のマージン64mm程度。
・線路には道床のないPECOのフレキシブルレールを使う。
・線路はゆるーいカーブにしてみる。全体でエンドレスを作るためには線路が15度か30度方向を変えるような形にして、のこりの部分をユニトラックの曲線で回転していくようにしようかと思う。
・土手の高さは2cmとする。土手下に小道を作る。
・できれば田んぼも少し作ってみよう。
・木を1本生やしてみる。

あまり欲張らずこれぐらいにしておこうかと思う。




一応完成
ちょっと土手の高さが低かった。
色々試してみた痕。上下でバラストの幅が違い、草むらの配置についても試行錯誤した。またバラスト下の灰色が目立つのに反省。乾いた土色は地表材の色。もうちょっと濃い色がよかったか。