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比較的新しいミステリーの作品。事件は弁当工場で働く中年女性4人を中心に始まる。 その4人のうちの一人が亭主を殺してしまう。それに3人が次々と手を貸すことになるのだが、 犯人対警察という単純な対立構造には実はならないのがこの作品の面白いところ。 町金融業者、そして、過去に別の殺人の経歴を持つ歌舞伎町でクラブ経営をする男と、 いくつもの思惑が渦巻き、最終的には最初の犯人ではない別の人物が中心に躍り出てくる。

ストーリーの絡み方、先の読めなさは面白いのだが、人物がどれほどいきいきしているかと 言えば、あと一歩押しがほしいと思う。中途半端な登場人物が何人かいて、それらの人物と それにまつわるエピソードは何の意味があったのだろうと思うこともあった。

ミステリー好きではないので、それほど期待せず読んだ割りには面白く書けていて 比較的早く読めた。しかし、やはりミステリーものは不必要に残酷な部分があって あまり好きにはなれなさそうだ。

「OUT」(上)(下) 講談社文庫

(2004/08/21)

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