風林火山
タイトル通り甲斐の武田家を主題とした歴史小説。しかし、主人公は信玄ではない。
以前に読んだ井上靖の作品の感想文を読み返してみて気がついたが、この小説も登場人物が非常に少ない。性格が表現されているものは、姫、信玄、そして主人公の3人だけといってもいい。そのため、歴史小説のスケールの大きさがあまり感じられなかった。この対極にあるのが司馬遼太郎の書き方だろう。
性格が描かれている3人についても、性格付けが極端で人間味があまり感じられず、主人公が信玄に惚れ込んでいるというのも、惚れ込んでいることがあまりに明らかで残念だった。
井上靖の作品で読んだものの中では一番低い評価しかできない。残念ながらあまり面白いとは思えなかったので、感想文は短めにしたいと思う。
(2006/12/24)
追記)日本に住んでいないのでしらなかったが、来年2007年のNHK大河ドラマになるそうだ。