返事はいらない 
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「返事はいらない」 宮部みゆき 新潮文庫

短編集だと書いてあるのにてっきり小説だと思って買ってきてしまった。 宮部みゆきの本は随分たくさんあるのでなぜこれを選んだのかあまりよく覚えていない。 彼女の作品を読むのはこれがはじめてである。名前は良く耳にするし、書店に行くと必ず新作があるので、今売れている作家の一人なのだろう。サスペンス系のタイトルがついていたこともあって、やや敬遠していたが読んだこともないのにそれはイカンだろうということで、読んでみた。

この文庫本に収録されている1つ目の短編は表題の「返事はいらない」であった。てっきり通常の小説だと思って読み始めたのだが、あっという間に読み終わってしまった。60ページほどだった。一言で感想を言えば「面白い」である。次の「ドルネシアにようこそ」は短編だと理解して読み、これも満足できた。次も読みたい、次も読みたいとどんどん読め、昼間に家で読んでしまったりさえした。

面白いと思うと同時に、自分と世の中を見る眼がどうも似通っているのかなとも感じた。登場人物にとげとげしさがなく、みんな真っ当な神経をしている登場人物である。事件の犯人たちも極悪非道なものではなく、何かしら人間味がある。そんなところから読んでいてホッとすることが多いのかもしれない。

(2003/05/20)

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