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薬指の標本
小川洋子

文庫の「薬指の標本」には、表題の作品と「六角形の小部屋」の2つの短編が収められている。そうと知らず読んだので「薬指の標本」はあっさり終わってしまった感じがした。この作品は、場面転換が少なく、話の大部分は同じ標本室で進む。そして登場人物も少ない。

仕事の怪我で一部が欠けている主人公の薬指と、標本技術士が主人公にプレゼントしたあまりにもぴったりと合う靴。この2つが象徴的に使われている。

語られない部分が多いためか、物語の進んでゆくときの心の変化が追いきれなかった。

(01/28/2008)

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