紅茶曜日
紅茶にまつわるエッセイ集。紅茶研究家で藤沢で紅茶専門店を経営する著者の手による1995年の本。いただきものの本なので、今回は珍しく文庫ではない本である。
通常この手の本が面白いと思う事はなかなか無いのだが、これがなかなかどうして、書かれている話はどれも面白く、文章もまたうまい。短く読みやすいエピソードが並んでいるだけにみえるので、あっと言う間に読めそうなものなのだが、膨大な量のエピソードが収録されているため、読むのには思った以上に時間がかかった。
色々な紅茶の楽しみ方、スリランカ、中国、イギリスと紅茶の本場への紀行文、レシピも充実している。書き口が押し付けがましくないけれど、著者の造詣の深さが滲み出ている1冊で、読み終わったあともとっておきたい本となった。
これは意外な収穫。紅茶好きにはオススメしたくなる1冊だ。
(2008/08/19)
「紅茶曜日」
磯淵猛
扶桑社
1995年