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文章作法
「フランス革命史」で面白い文章を書いていた桑原武夫の本を何冊か買ってみた。この本は文章をうまく各ための講義を口述筆記したような書き方になっている。後半は生徒の文章の添削、批評を通して、うまい文章の書き方を指導している。

この本を読むと分かりやすい文章を書く事を意識していたのだということがわかり、フランス革命史の文章がなかなか読み応えがあったことも頷ける。基本的にはシンプルなことをシンプルに、普通に書けという主張は私が文章を書く時に考えていることと同じなのでとても共感できた。

この本が残念なのは、なぜそうするべきなのかの裏付けが弱いことではないかと思う。不必要に漢字を使わず、ひらがなとのバランスを取るべきという指摘は何度もあるのだけれど、どれぐらいにすればいいのか、なぜその方がいいのかは、とても感覚的なものにとどまっている。その感覚的な指摘で批評されると、ちょっと反発心を覚えるのではないかなと思う。

最初に書いたように口述筆記スタイルの本のため、この本の文章自体は読み応えが全然ない。桑原氏の文章を読んで見ようという私の目的には向いていない一冊だった。

(2008/08/28)

文章作法
桑原武夫


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