祇園精舎の鐘の(A) 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす おごれる人(B)久しからず ただ( C )のごとし ( D )も遂には滅びぬ ひとえに風の前の塵に同じ
(A) … 「声」。音ではありません。 (B) … 「も」。はではありません。 (C) … 「春の夜の夢」 (D) … 「たけき者」
祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす おごれる人も久しからず ただ春の夜の夢のごとし たけき者も遂には滅びぬ ひとえに風の前の塵に同じ
じゃあこの続きは?
遠く異朝をとぶらえば、秦の趙高、漢の王莽、梁の朱异、唐の禄山、 これらは皆 旧主先王の政にもしたがわず、 楽しみをきわめ、諌をも思いいれず、天下の乱れんことをもさとらずして、 民間のうれうる所を知らざりしかば、久しからずして滅びし者どもなり。
と中国の話が出て、
近く本朝をうかがうに、承平の将門、天慶の純友、康和の義親、平冶の信頼、 これらは皆おごれる事も、たけき心も、皆とりどりにことありしかども、 まぢかくは、六波羅の入道、前の太政大臣、平朝臣清盛公と申せし人の有り様、 伝え聞くこそ 心も詞も及ばれね。
と清盛が紹介される。この後1パラグラフで最初の章(?)が終わる。
「とぶらえば」は「訪えば」で、「捜し求める」といった意味。
前の太政大臣=さきの太政大臣 平朝臣清盛公=平のあっそん、清盛公
秦の趙高は、項羽と劉邦に出てきたと思ったが、秦の始皇帝に使えた宦官で、 始皇帝の死後、策略を巡らして実質的な権力を手中に納めた。が、恐怖政治の甲斐なく、まもなく殺されて消えていった。残りの3人も同じような中国の歴史上の人物だ。
承平の将門、天慶の純友は、それぞれ承平の乱の平将門と、天慶の乱の藤原純友のこと。 平将門は、関東で朝廷に反旗を翻すも、すぐに敗死。藤原純友も同じく別に朝廷に反旗を翻したが、こちらも鎮圧された。
六波羅というのは京都の地名。
