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少女の器
灰谷健次郎さんはテレビで一回姿をみたことがあったけれど、どういうものを書く人なのかはよく知りませんでした。書店に並んでいるもののうち、なんとなくattractiveなものを選んで、これに決めました。

不思議と会話の多い文章。半分以上が登場人物の台詞になっています。そして、登場人物がすごく少なく、読者の視点もほぼ絣という、主人公の少女から変わることもなくて、宮本輝のものと正反対だったのでふぅん、こういうのもあるんだなぁと思った次第。

絣ちゃんがとてもいい子すぎて、男親からみた理想に近いんだろうなぁと思うし、お父さんもまた、理想像のような人物で物分りが良い、良すぎる感じ。それに引き換え、母親の性格付けはなんとなく平凡かなぁと思った。

話は最後の部分で急展開を迎え、あやうく本を読んで涙を流すところでした。今まで本を読んでないたことはなかったので、ちょっと驚いたけれど、いずれ涙がでる作品にあたることもあるのだろうなぁと思いました。

2001/06/20


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