壁画修復師 
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比較的新しい作品で、藤田宜永のもの。

同じ主人公による短編が5つ続く形式で、5つの短編同士にはほとんど繋がりがない。 1つめの短編は、老人二人の友情をつづった物語で、非常に良かった。同じ類の感動を得たことがあるので、これは感動の公式に沿ったものなのだろう。

1つ目がよかったので、続く短編も読み進んだが、1つ目を越えるものは無かった。題材は多少異なるものの、どの短編も同じようなストーリーで、同じ話を繰り返し読んでいるような感覚があった。そして、それすべてが恋愛物語だったからかも知れない。

どんな登場人物もあまりに簡単に自分の心に秘めた悩みを、初対面に近い主人公に話してしまうところが興ざめであった。

(2003/01/10)

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