四つの署名 
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小学校の頃の図書館や中高の課題図書で読んでいそうなものだがその記憶が無く、気がつけば初のシャー ロックホームズシリーズ。

読者を謎解きに参加させ、最後の最後まで種を明かさないのが推理小説だと、現代のミステリー・推理小説を読んで思っていたのだが、この作品では事件はシャーロック・ホームズの類い希なる才能によって、即日解決してしまう。そして、この作品の面白いところは、その犯人を追い詰める追跡劇、つまりアクション映画に類する面白さなのである。これを映画にすればきっと面白い映画になるだろうと思いつつ、意外な構成の推理小説を楽しむことが出来た。

この作品の事件、タイトルともよく練られていて面白い話になっている。単純に被害者側の立場だけでなく、犯人側が事件を起こすに至った経緯もしっかり考えられていて良く出来た作品だと思えた。

もう1つ特筆すべきは翻訳の良さだろう。ストーリー展開のテンポのよさはもともとの作品のよさでもあると思うが、同時に翻訳がそれを殺さず、いいテンポを保ったままに日本語化している。

いやあ古本はすばらしい。この本もガレージセールで入手したもの。お値段30円。

9/22/2005

四つの署名 コナン・ドイル(著) 延原謙(訳) 新潮文庫

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