古都
京都を舞台に、生まれてすぐ分かれた双子の姉妹の物語。
時間を置いて、飛び飛びに読み進めてしまったために、あまり内容が頭に入ってこなかったので、そのために評価が低いのかもしれないが、傑作というより佳作という評価をしたい。
第一に挙げるべき特徴は、おだやかな川の流れのような物語の進行だ。文字だけでこのやさしさ、ゆっくりとした感じをどうやって出しているのだろうと感心する。
逆に気になるのは、少々京都の風物を紹介しようという意図がありありと見えるところである。主人公たちの動きと、その舞台設定が、有機的に溶け合ってくるところまでいっていないところに傑作感がないと思ったのだろう。
また改めて読むべきかもしれない。
(2006/02/23)