作家の文体
作家さんに、文章のことをインタビューした対談集みたいなもの。本を読んでいると、その文章にすぐ眼が行くのでこれは僕にとって面白い。井伏鱒二さんのインタビューがやっぱり面白かったな。ちなみに彼は荻窪の住民だったんで、なんとなく親近感があります。
作家の人たちが、何を考えながら小説やエッセイを書いているのかをインタビューで探り出そうというコンセプトの本です。1人のインタビューは大体20ページぐらいで、少なすぎる感じはせず、とても面白い。
読んでいて、何人かの作家は、いかにも考えて文章を書いています。とか、俺は偉いんだぞ、という意識が見え隠れしていていや〜な感じがしていたのだけれど、その他の人の考えを読んで感銘を受けました。
小林秀雄さんという作家の人で、実は僕もまだその人の本は読んだことがないけれど、その方は、言いたいことを書いてるだけだって。それで、何かを褒めているときの文章がいい、それは、褒めるときにある「感動」という心は、分析できるものじゃないからって。逆に人をけなすときは、論理的、分析的だって。なるほど、確かに。大体そんなようなことが書いてありました。
多くの作家の間で、文章が美しいといわれている人は志賀直哉なんだね。全然知りませんでした。逆に、文章があまり好まれないのは芥川龍之介や島崎藤村みたい。昔読んだ本をもう一度引っ張り出してみようかな。
2000/08/09
