ワーニャおじさん 
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「桜の園」に続いてのチェーホフ作品。

小野理子訳のワーニャおじさんは、2001年9月に出版された新しいもので岩波文庫の赤シリーズに追加された。帯をみると、2002年の春フェア「ようこそ古典の森へ!!」と書いてある。

この「ワーニャおじさん」も劇の台本で、この作品は四幕からなる。それぞれの幕はそれほど長くはないので読むことはそれほど難しくない。また、翻訳も新しく、わかりやすいので、今まで読んだものに比べればよく理解できた。

どうもロシア文学は、淋しさが付きまとう。明るい表情というのも、腹のそこから笑うというよりも、顔に笑みが生まれるといったようなものである。馴染みのない名前が並ぶこと、その時代的背景を知らないことから、物語はとても想像することが難しい。しかし、いくつかの挿絵として入っている昔の劇場での上演の様子を示した写真がそれを少しだけだが助けてくれる。

ワーニャおじさんは、チェーホフ自身をいくらか象徴しているかもしれない。また、目の前で起こっていることより、実はそれを使って間接的に社会問題を突いている。

(2004/04/28)

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