ダ・ヴィンチ・コード 
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角川文庫から出た文庫版のダ・ヴィンチ・コードの上中下の3巻を読んだ。流行には乗り遅れたので、映画も見なかったし、流行っていた時に原作を読んだ訳でもない。ちょうど頂き物で手に入ったので読んだ。

上中下3巻ではあるが文字が大きいので分量としては大したことはない。1ページの文字数は最大38x16だった。

読み物としては興味を持続させることができ、3巻をほぼ1日で全部読み終えた。ルーブル美術館内での館長の殺害現場に始まる暗号を読み解く謎解き、そしてそのメッセージのお陰で追われる身になる主人公、そして頭の切れる美人のヒロインという要素で始まるストーリーは、追われながら謎を解き、危機一髪の繰り返し。頭の中でのイメージはほぼインディー・ジョーンズだった。

出だしに「事実」と称した部分があり、あたかもこの話が事実に基づいているかの印象を与えようとする下りがあって、それを間に受けて騒いでいたような気がするが、キリスト教の聖書にまつわるミステリーは、日本人の徳川埋蔵金に近いもの。キリスト教に関わりがなければどうでもいい話だし、我々にとっては単なる映画の舞台設定みたいなものだ。

協力者が裏切ったり、裏切りの裏切りがあったり、と物語中の仕掛けは簡単。中の上程度の出来。時間の無駄とは思わない程度に面白いが、文学的価値はない。エンターテイメント作品として読めばよいだろう。しかし、字を大きくして上中下の3巻にしてしまったのはあまりに商売っ気がありすぎてマイナスです、角川書店さん。

(2007/01/20)

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