灰谷健次郎
幾つかの灰谷作品の解説で登場した「せんせいけらいになれ」は前々から気になっていたのだが、ようやく読むことができた。
「せんせいけらいになれ」は灰谷氏が教師時代の小学校の生徒たちの詩と、それに対する先生のコメントから構成されている。
よく見られる感想には「子供たちの想像力には驚かされる」といったものが多いのだが、僕はそこにはあまり関心を持たなかった。それよりも関心を引いたのは、詩を書くことを教える先生の姿である。子供たちに答えを教えるのではなく、よい詩を書くためのヒントを与えている。形にはまった先生ではなく、とても生き生きとした教え方だと感じた。
こんな先生に出会えれば大変幸せだなぁと思う。こういう教え方をすれば子供たちは自然に伸びてゆくのだと思う。子供たちの創造力というよりも、先生のあるべき姿を見た気がした。
この本は読む価値があると思うが、子供向けであることもあって、ひらがなが多く読みづらい。それでもよければおすすめしたい1冊だ。
(2003/07/20)
せんせいけらいになれ
灰谷健次郎
角川文庫 495円
関連ページ
読書感想文