きみはダックス先生がきらいか 
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海になみだはいらない」が思いがけず短かったのに対して、この「ダックス先生」は、文章の雰囲気からして短編の香りがしました。ダックス先生なる、主人公の担任の先生は型破りな先生で、テレビであるような型破りな素敵な先生です。テレビと違うのは、先生がカッコよくはなく、太っていて一目では今ひとつパッとしない先生だということ。

先生は生徒の想像を裏切ることを次々に重ねていくのだけれど、その様子が短編らしさを醸しているのでしょう。エピソードを重ねつつ、そのキャラクターの性格を描写していっているというのが感じられました。

でも、あっと思ったのは、その型破りな先生ではなくて、普通であることを無意識に期待している主人公である小学生でした。「学校はルールを定めているのだから、そのルールに従うのが良いこと」だとか、「嫌いなものは食べないといけない」といった一般に良いとされていることを、その子供たちは、無意識に良いことだと思っているのです。教育問題はいつも画一的な教育、詰め込み教育といったような言い方をするけれど、制度や教える側だけの問題ではなくて、その教育環境に慣れてしまっている子供たちにも問題があるのだと思いました。それだけこの問題の根が深いということを象徴しているのでしょう。

形だけの良いことではなく、心から相手を思いやれるようになることが大事なんだと思います。

2001/06/13

-:rawhtml




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