「超」整理法 
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「「超」整理法」は一時大ブームとなったし、その後もそれを実践している人も結構いるように思える。ブームの当時、実はこの本は読まず、人づてに話に聞いてなるほどね、と思っていたのだが、100円で売っていたので買ってみた。

超整理法の基本の考えは、コンピューターで使われるLRU(Least Recently Used)によるキャッシュそのものである。情報を使う度にその情報が手前を持ってくること、使われないものはどんどん深いところに沈んでいき、検索時間が長くなるところなどは全く同じである。この考えを実際の情報の管理に役立てる提案をしたところにこの超整理法の価値があり、また本書では、それを実際に行う上でのノウハウや、どれぐらいの場所があればよいのかなど役に立つ情報が紹介されており、一読の価値はある。

私は超整理法と同様に、自分なりに時系列にモノを整理していたのだが、改めて読んでみて、2点ほどうまく考えられている点を見つけることができた。

1つは不要な情報の始末の方法である。私の方法は情報を整理する棚の大きさを固定し、そこに入りきらなくなった時点で、一番古いものから問答無用で捨てるというものであった。本家の超整理法では、不要な情報は不要と判断した時点で廃棄される。なるほど、これによって、情報によって、保管しておくべき期間の違いを吸収することができるし、保管している情報の総量も減らすことができそうである。逆に永久保存という例外も作っているため、捨てずに持っていたいと思うものを例外扱いしているところも、現実的である。

2点目は情報管理の単位が、ある情報単品ではなく、ある程度の同じ情報の書類の塊であることだ。私の方法では情報の単位が書類1枚1枚だったので、いくつか問題があった。1つはある作業をする時に関連する情報を大量の時系列に並んだ情報の海の中から探し出さなければならない。このとき、大きさが揃っていないので、時系列に情報を辿っていっても見逃してしまうことがよくあり困っていた。ここで本家の超整理法では、大きさを統一した紙の封筒を情報整理の単位とし、そこにすべて投げ込む方法をとっている。これなら、ある作業をする時には、その封筒1つか2つに必要なものは全て入っているので、改めて情報をかき集める作業を省くことができる。ポイントは、情報の単位を、それを使って行う作業の単位にしている点である。

単に読み物としてみると、註や薀蓄が少々多く無駄な文章が多い。要点をまとめてしまうと本の数分の一で説明しきれてしまうので、本を売るために冗長な文章になっているのかもしれない。また、小見出しを本人がつけているのかどうかはわからないが、見出しが安っぽいのが残念だ。

しかし、これを読んでみて2点の発見があり、それが1つでもあっただけで、この本を読む価値がある。本屋で買えば720円であるが、もちろんその価値はあると思うが、ブームになった本だけに古本屋で安く入手できる。いずれにせよ、一読の価値はあると思う。 「超」整理法</a> 野口悠紀雄 中公新書 720円 1993年 amazon.co.jp</a>

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