flickrは私が好きなサービスの1つで、いつも良く出来ているなぁと感心しているサイトだ。
そんなflickrが最近始めたのが、
The Commons。これはさまざまな団体が所有する著作権切れの写真をもちよって、公共の写真アーカイブを作ろうというもの。著作権切れ以外に、団体が権利を持っていてそれを放棄してもよいというものも含まれるようだ。実際には図書館、大学、財団等が参加団体に名を連ねている。ここにflickrのコミュニティーはコメントをつけるというかたちで貢献することができる。たとえば、古い写真を見てそこに写っている物がなんなのか知っていれば、それをコメントしてあげることができる。
「図書館」とか「アーカイブ」というものには価値があるけれども、その価値を一層高めるために、広く人々にアクセスできるようにすることをflickrが手伝うことで所蔵されているものの価値がぐっと上がる。
ちょっと権利関係は難しいようで、これは新しく作られたflickr上のライセンス型"no known copyright restrictions"というのに分類されている。厳密にはflickrの元のテキストをあたってほしいが、写真の著作権については、なかなか明確に使ってOKと言い切るのが難しかったりするようだ。「保証しませんが、多分大丈夫」という形になっている。グレーなところを安全側に振って、万が一のリスクを回避するのではなく、うまい割り切りで実現してしまうところが巧い。これは面白い試みだ。
実はこれを見た時にぱっと頭に浮かんだのは、これと同じようなものの個人版。つまり、個人が所蔵している古い写真をみんなで持ち寄ってアーカイブを作るというものだった。勘違いだったようだが、この個人版は実はとても面白いのではないだろうか。自分のお爺さんが撮った写真や持っていた写真など、少量ずつ各地に死蔵されているものを集めれば、世界の誰かの役に立つかもしれない。明治時代の東京の街並みの写真、昔の観光地の様子、あるいはある一個人の生活だって、どれも「古い」ということだけでもかなり価値がある。自分の祖先のものであれば、自分の意思で、権利を放棄して公共財にすることができるものも結構あるんではないだろうか。